問題番号 : 92F17

52歳の男性。8か月前から便秘傾向となり,腹部膨満感を訴えて来院した。腹部は膨隆し,肝を右肋骨弓下に4cm触知するが脾は触知しない。日本酒1日5合,30年の飲酒歴がある。血液所見:赤血球403万,Hb 12.0g/dL,白血球8,400,血小板22万。血清生化学所見:総タンパク6.8g/dL,アルブミン4.3g/dL,総ビリルビン0.7mg/dL,AST 43U/L,ALT 47U/L,LDH 858U/L(基準176~353),ALP 763U/L(基準260以下),γ-GTP 158U/L(基準8~50)。腹部造影エックス線CT(A)と腹部血管造影写真(B)とを示す。
最も考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る