問題番号 : 92F7

64歳の男性。15年前に僧帽弁狭窄症を指摘され,2年前に僧帽弁置換術を受け,以後,定期的に通院している。1週前に来院する予定であったが,来院していない。一人暮らしで,3週前からかぜのため食事が不規則になっており,今朝,呼吸困難になっているところを偶然訪問した隣人に発見され,救急車で来院した。緊急手術が行われ,そのときに摘出された弁の写真を別に示す。
この患者の入院時の症候として考えられるのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, c
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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