問題番号 : 92F1

25歳の初妊婦。現在妊娠22週。これまでの妊娠経過に異常を指摘されたことはない。昨夜から悪心,嘔吐に伴って臍右側から右の側腹部にかけて鈍痛があり,徐々に増強してきたので朝来院した。最近,便秘ぎみで,2,3日排便はない。来院時,意識清明,発汗著明。体温39.0℃。呼吸数42/分。脈拍110/分,整。血圧110/60mmHg。腹部触診では臍右側から右の側腹部に圧痛があり,Blumberg徴候陽性。子宮は軟で圧痛はないが,4~5分ごとの軽い収縮を触知する。子宮口未開大。腟分泌物と尿沈渣とに異常を認めない。血液所見:赤血球352万,Hb 10.1g/dL,Ht 30.9%,白血球18,200,血小板29万。
適切な処置はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
妊娠に合併した虫垂炎は,妊娠子宮の圧排による圧痛点の移動

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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