問題番号 : 92E17
59歳の男性。10年前からC型慢性肝炎にて外来治療中であった。3日前から腹部膨満に気付き来院した。腹部は著明に膨隆し,触診で波動が認められる。血液所見:赤血球385万,Hb 12.4g/dL,Ht 34%,白血球2,900,血小板6万。血清生化学所見:総タンパク5.6g/dL,アルブミン2.3g/dL,総ビリルビン4.0mg/dL,直接ビリルビン2.1mg/dL,AST 140U/L,ALT 160U/L。腹部超音波断層写真を示す。予想される検査所見はどれか。3つ選べ。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。