本問は,92C9~10の連問の一部です。
30歳の初妊婦。妊娠39週,10分ごとの下腹部痛を訴えて来院した。
現 病 歴:妊娠6週から定期的に妊婦健康診査を受けていた。妊娠初期,中期を通じて異常を指摘されたことはない。3日前の定期健診で,児頭が固定していないといわれ,超音波検査と産科的骨盤エックス線単純撮影とを受けた。その結果,試験分娩の予定であったが,本日未明から少量の性器出血と下腹部痛とが出現した。
既 往 歴:特記すべきことはない。
入院時所見:身長147cm,体重58kg(非妊時より10kgの増加)。体温36.7℃。脈拍80/分,整。血圧130/80mmHg。腹囲85cm,子宮底長35cm。子宮壁は緊張しており,7分ごとの規則的子宮収縮を認める。内診所見:下向部は頭部。児頭の下降度SP -2cm,子宮口2cm開大,子宮腟部の展退度80%,胎胞の形成を認める。
入院後の経過:直ちに入院させて分娩管理を開始した。その後の経過のパルトグラム(A)を示す。また,14時と15時30分での胎児心拍数陣痛図(B)を示す。
適切な処置はどれか。