本問は,92C7~8の連問の一部です。
29歳の女性。挙児希望で来院した。
現 病 歴:26歳で結婚。1年間は避妊していた。
既往歴・家族歴:特記すべきことはない。
月 経 歴:初経12歳。以降,周期は40~60日で不順であった。経血量は中等で月経随伴症状はない。
現 症:身長159cm,体重50kg。外陰と腟とに異常所見はない。腟鏡診で腟分泌物は白色少量で,子宮腟部にはびらんがある。内診で子宮は前傾前屈,正常大で可動性は良好である。両側の付属器は触知しない。最近の基礎体温(A)を示す。
検査所見:初診日(月経周期48日目)の血清では,エストラジオール110pg/mL(基準 卵胞期30~120,黄体期70~200),プロゲステロン5.2ng/mL(基準 卵胞期0.5以下,黄体期1~20),テストステロン50ng/dL(基準30~90)。1週後の月経周期5日目の血清では,LH 14.3mIU/mL(基準1.8~9.6),FSH 6.5mIU/mL(基準2.6~13.1),プロラクチン14.5ng/mL(基準15以下),エストラジオール50pg/mL,プロゲステロン0.3ng/mL。月経周期12日目の右卵巣の経腟超音波断層写真(B)を示す。夫の精液検査所見:量3mL,精子濃度110×106/mL,運動率65%,奇形率15%。
さらに行うべき検査はどれか。2つ選べ。