問題番号 : 91F50

11か月の男児。発熱と発疹とを主訴として来院した。5日前から発熱を認め,2日前から右頸部が腫脹して痛がり,昨日,軀幹の発疹に気付いた。体温39.2℃。全身に紅斑を認め,手背と足背とは浮腫状に腫脹している。右頸部リンパ節は母指頭大に腫脹し,圧痛がある。両側眼球結膜は充血し,口唇に発赤と腫脹とを認める。胸腹部には特に異常所見を認めない。赤沈68mm/1時間。赤血球320万,Hb 10.4g/dL,Ht 31%,白血球18,500(桿状核好中球18%,分葉核好中球46%,好酸球2%,単球6%,リンパ球28%),血小板32万。CRP 13.5mg/dL。
この患児について適切な治療薬はどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
90%

Assessment
画像を上に示す。

診断:川

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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