問題番号 : 91F48
61歳の女性。6か月前に歯の痛みに対して近医でセフェム系抗菌薬を処方された。5日後からそう痒感を伴う発疹と眼球の充血とを生じたが自然に軽快した。本日,抜歯後にセフェム系抗菌薬を服用した直後からそう痒感を伴う発疹とともに悪心,嘔吐および発汗が出現し,急速に増悪したため救急車で来院した。体温38.6℃。呼吸数26/分。脈拍120/分,整,微弱。血圧70/40mmHg。意識は清明。適切な治療薬はどれか。2つ選べ。
診断:アナフィラキシーショック選択肢考察:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。