問題番号 : 91F24

53歳の女性。6か月前に胆囊結石症で胆囊摘出術を受けた。2日前から心窩部痛があり,昨夜から39℃ の発熱が持続するので来院した。体温39.2℃。脈拍94/分,整。血圧102/64mmHg。意識は清明。眼球結膜に軽度の黄疸を認める。腹部はやや膨隆し,心窩部と左上腹部とに圧痛および抵抗を認める。肝,脾は触知しない。赤血球413万,Hb 10.7g/dL,白血球12,800,血小板16万。血清生化学所見:総タンパク6.8g/dL,アルブミン3.8g/dL,総ビリルビン4.2mg/dL,直接ビリルビン2.7mg/dL,ALP 1,042U/L(正常260以下),アミラーゼ4,690U/L(正常37~160)。腹部造影エックス線CT(A)と十二指腸内視鏡写真(B)とを別に示す。
適切な治療法はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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