問題番号 : 91F6

5歳の女児。心雑音を指摘されて来院した。生来健康で特に症状はなかった。身長108cm,体重15kg。脈拍95/分,整。心臓の聴診で,Ⅱ音の固定性分裂を認め,胸骨左縁第2肋間を最強点とする3/6度の収縮期雑音と胸骨左縁第4肋間を最強点とする2/6度の低調な拡張期雑音とを聴取する。他に特記すべき身体所見はない。胸部エックス線写真(A)と心電図(B)とを示す。
この患児の心カテーテル検査で予想されるのはどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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