問題番号 : 91E40

66歳の男性。50歳ころから体動時に息切れを覚えるようになり,徐々に進行してきたので来院した。咳や痰はない。喫煙歴:30本/日,40年。身長160cm,体重45kg。血液所見:赤血球380万,Hb 11.2g/dL,白血球6,200,血小板20万。血清生化学所見:総タンパク7.0g/dL,アルブミン3.0g/dL,総コレステロール200mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.35,PaO2 70Torr,PaCO2 35Torr。胸部エックス線写真(AB)を示す。
在宅での管理として適切なのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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