問題番号 : 91D26

20歳の男性。バスケットボール部の夏期強化合宿に参加。体育館内での3時間の練習終了直後に崩れるように倒れて意識を失った。15分後に救急車で来院した。体温42.0℃。呼吸数16/分。脈拍124/分,微弱。血圧98/60 mmHg。痛み刺激に対し開眼しない。全身の間代性けいれんを認める。発汗はなく皮膚は乾燥している。
処置として誤っているのはどれか

正解
b
国試正答率
85%

Assessment
熱射病の処置を問う問題であるが,迷う点もある。熱中症全般

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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