問題番号 : 91D25

5歳の男児。5日前から時々腹痛を訴えていた。食欲はなく元気もなかった。昨夜から38℃の発熱が続き,今朝,激しい腹痛を訴え頻回に嘔吐したので救急車で来院した。体温38.5℃。呼吸数50/分。脈拍120/分,整。腹部に筋性防御を認める。赤沈40 mm/1時間,赤血球380万,Hb10.8 g/dL,白血球18,000(桿状核好中球25%,分葉核好中球55%,リンパ球20%)。CRP 11.2 mg/dL。
直ちに行うべき処置はどれか。

正解
b
国試正答率
94%

Assessment
5日前からの腹痛で,本日は腹膜刺激症状(筋性防御)を認め

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る