本問は,91C13~15の連問の一部です。
60歳の男性。持続する腰痛のため来院した。
現 病 歴:腰痛を時々自覚していた。平成7年2月にゴルフの後に腰痛が出現し,近医で薬物療法を受けた。腰痛は軽減せず,5月から左下肢痛も加わり,理学療法も受けたが,増悪傾向を示したため,紹介され7月に来院した。
既 往 歴:16歳のときに肺結核で1年休学。他に特記すべきことはない。
現 症:身長165cm,体重55kg。体温37.5℃。下部腰椎に叩打痛を伴う疼痛がある。左殿部から左大腿後部への疼痛はあるが歩行は可能である。Lasègueテスト両側陰性。左L4,L5およびS1神経根領域に感覚鈍麻と軽度の筋力低下とを認める。
検査所見:血液所見:赤血球405万,Hb 11.3g/dL,Ht 36%,白血球7,600。血清生化学所見:総タンパク7.0g/dL,アルブミン3.5g/dL,ALP 196U/L(基準260以下),Na 143mEq/L,K 4.3mEq/L,Cl 102mEq/L,Ca 11.0mg/dL,P 3.0mg/dL。CRP 4.7mg/dL。5月の腰椎エックス線単純写真正面像(A)と7月の腰椎エックス線単純写真正面像(B)とを別に示す。
さらに行うべき検査はどれか。2つ選べ。