問題番号 : 91C2

本問は,91C1~3の連問の一部です。

 6歳9か月の女児。背が低いことと元気がないこととを主訴として来院した。
分娩・出生歴:妊娠経過に異常はなかった。在胎42週5日,自然分娩で出生した。出生時の身長49.5cm,体重2,510g。Apgarスコア8点(1分),8点(5分)。
発 達 歴:3か月で首がすわり,6か月で寝返りができた。1歳でつかまり歩き,ひとり立ちができ,ママ,ダダなどのほかに,いくつかの言葉を話すことができた。1歳時の身長74.0cm,体重9.2kg。
家 族 歴:特記すべきことはない。
現 病 歴:1年半くらい前から活発さがなくなり,寒さを訴えることが多くなったことに気付いていた。小学校に入学してからも不活発であったが様子をみていた。
現  症:身長100.1cm,体重25.0kg。体温35.8℃。呼吸数18/分。脈拍56/分,整。血圧92/58mmHg。顔面はやや蒼白で浮腫状である。眼瞼結膜は貧血状で,眼球結膜に黄疸はない。皮膚は乾燥している。胸部の聴診で心雑音を認めず,呼吸音は正常である。腹部の触診で肝,脾および腫瘤を触知しない。
この患児の診断に最も有用な検査はどれか。

正解
d
国試正答率
60%

Assessment
寒がり,不活発となったことから,甲状腺機能低下症が考えら

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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