問題番号 : 90E44
46歳の女性。頭痛と脱力感とを主訴として来院した。以前から会社の健康診断で高血圧を指摘され治療を受けている。肥満や糖尿病はない。脈拍96/分,整。血圧170/100mmHg。血清生化学所見:Na 142mEq/L,K 2.2mEq/L,Cl 92mEq/L。尿中17-OHCS 5mg/日(基準3~8),尿中VMA 5mg/日(基準2~7)。腹部エックス線造影CTを示す。この患者でみられないのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。