問題番号 : 90E32

60歳の女性。生来健康であった。1週前から40℃の発熱,咳および痰が持続し,食欲不振と全身衰弱とが強いので入院した。体温39.6℃。呼吸数26/分。脈拍92/分,整。血圧102/52mmHg。発汗があり,口腔粘膜は乾燥している。右下肺野に湿性ラ音を聴取し,胸部X線写真で同部位に浸潤影を認めた。直ちにセフェム系抗菌薬の筋注を開始した。翌日,夕方まで排尿がなかった。留置カテーテルにより120mlの24時間尿を採取した。尿の色調は茶褐色であった。血清生化学所見:尿素窒素45mg/dL,クレアチニン2.8mg/dL,Na 148mEq/L,K 4.8mEq/L,Cl 108mEq/L。
診断に有用な尿検査はどれか。3つ選べ

正解
b, c, d
国試正答率
90%

Assessment
①60歳の女性,生来健康→慢性腎炎,糖尿病などの慢性腎不

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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