21歳の男性。1か月前から38℃ までの発熱と咽頭痛とを認め,急性陰窩性扁桃炎として治療を受けたが全く改善せず,歯肉腫脹も認められ食事の摂取も困難となったので来院した。顔面やや蒼白で浮腫状。両側扁桃は著明に腫大しているが膿栓はない。歯肉は全体に腫脹しているが出血はない。全身に小豆大ないし大豆大のリンパ節腫大を多数認める。肝,脾および腎は触知しない。赤血球260万,Ht 25%,白血球15,000(好中性桿状核球5%,好中性分葉核球12%,好酸球2%,好塩基球1%,リンパ球19%,異常細胞61%),血小板10万。血清生化学所見:総タンパク8.5g/dL,尿素窒素10mg/dL,LDH 480U/L(基準176~353),ALP 230U/L(基準260以下),Fe 180μg/dL。骨髄塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。骨髄塗抹標本に認められる異常細胞の大部分は非特異的エステラーゼ染色陽性である。
考えられるのはどれか。