本問は,90C8~9の連問の一部です。
31歳の女性。挙児を希望して来院した。
現 病 歴:28歳で結婚。結婚後1年間は避妊。その後妊娠に至らないため来院した。
月 経 歴:初経12歳。周期は28日型,整。経血量中等。月経時随伴症状はない。
既 往 歴:25歳のときに右卵管膨大部妊娠で卵管を温存する手術を受けている。
現 症:身長160cm,体重48kg。下腹部に7cmの横切開の瘢痕がある。内診をすると腟分泌物は水様性で多量。子宮腟部は発赤している。子宮は前傾前屈で正常大,可動性はやや制限されている。両側付属器は触知しない。
検査所見:基礎体温は二相性で高温相の持続は12日間。月経周期5日目の血清LH 5.2mIU/mL(基準1.8~7.6),FSH 7.3mIU/mL(基準5.2~14.4),プロラクチン8.2ng/mL(基準15以下),エストラジオール25.0pg/mL(基準10~50),プロゲステロン0.2ng/mL(基準0.5以下),テストステロン52ng/dL(基準30~70)。月経血の結核菌培養検査は陰性。子宮卵管造影写真を別に示す。夫の精液検査所見:量2.5mL,精子濃度12×106/mL,運動率40%,奇形率15%。性交後試験は正常。
この女性に必要な検査はどれか。2つ選べ。