問題番号 : 90C3

本問は,90C1~3の連問の一部です。

1歳1か月の男児。発熱,けいれんおよび発疹を主訴として来院した。
現 病 歴:4日前に38.9℃ の発熱がみられ全身の強直間代性けいれんが起こり,直ちに近医を受診し治療を受けたがけいれんはなかなか治まらず30分間持続した。38.4~39.7℃ の発熱が3日間持続し,4日目に解熱し発疹が出現した。
家 族 歴:父親に幼児期熱性けいれんの既往がある。
出生・発達歴:在胎40週。出生体重3,200g。首のすわり5か月。お坐り10か月。つかまり立ちはできず,発語はない。
既 往 歴:特記すべきことはなく,今までにけいれんの既往はない。
現  症:身長74.3cm,体重9,600g。体温36.8℃。脈拍80/分,整。意識清明。大泉門は1cm×1cmで,膨隆はない。頸部および後頭部に小豆大のリンパ節を3個触れる。聴診で心肺に異常はない。肝は右肋骨弓下に2cm触知するが脾は触知しない。四肢の筋力および深部腱反射は正常である。病的反射はない。発疹の写真を別に示す。
このけいれんがてんかんの発作であることを示唆するのはどれか。2つ選べ。

正解
a, c
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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