問題番号 : 89E24

30歳の女性。2年前から背部に放散する心窩部痛があったが放置していた。最近,痛みが強くなり下痢と体重減少とを伴うようになったので来院した。飲酒歴,喫煙歴はない。腹部に圧痛なく,腫瘤も触れない。尿所見:タンパク(±),糖(-),アミラーゼ1,550U/L(基準95~1,450)。血清生化学所見:空腹時血糖96mg/dL,経口ブドウ糖負荷試験―境界型,アミラーゼ170U/L(基準37~160)。CEA 2.5ng/mL(基準5以下),CA19-9 30U/mL(基準37以下)。ERCP写真を示す。
この患者に必要な処置はどれか。

正解
e
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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