問題番号 : 89E20
1歳11か月の男児。37.2℃ の発熱で近医を受診したところ,腹部腫瘤を指摘され来院した。発育と栄養状態とは正常である。剣状突起下に約11cmの腫瘤を触れる。赤血球387万,Hb 9.8g/dL,白血球7,200,血小板20万。血清生化学所見:AST 72U/L,ALT 49U/L,LDH 922U/L(基準176~353)。腹部エックス線単純CTを示す。この疾患の診断に有用なのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。