問題番号 : 89E14

65歳の男性。東南アジアの4泊5日の旅行から一昨日元気に帰国した。昨日から下痢を1日十数回認め,今朝から米のとぎ汁様下痢を5回認め,排尿がないので来院した。軽度の悪心と腹部の不快感とがあるが,腹痛は認めない。脈拍96/分,整。血圧96/76mmHg。顔貌はやや無欲状で,舌は乾燥し,皮膚turgorは低下している。腹部に圧痛や抵抗は認めない。水様便を暗視野下で検鏡したところ,コンマ状のものが動いていた。
この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
90%

Assessment
渡航者下痢症で,米のとぎ汁様の下痢を呈しており,コレラに

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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