問題番号 : 89E13

63歳の男性。上部消化管造影検査で食道に異常陰影を指摘され精密検査の目的で来院した。13年前に胆石のため胆囊摘出術を受けた。身長168cm,体重62kg。表在リンパ節は触知しない。腹部は平坦で肝,脾を触知しない。赤血球380万,Hb 13.5g/dL,白血球4,300,血小板9万。血清生化学所見:総タンパク7.2g/dL,アルブミン3.6g/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,AST 78U/L,ALT 42U/L,γ-GTP 110U/L(基準8~50),TTT 9.8(基準0.6~9.4),ZTT 16.0(基準4.0~14.5),プロトロンビン時間68%(基準80~100)。食道造影写真を示す。
この患者の治療方針の決定に必要な検査はどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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