問題番号 : 89D20

27歳の男性。1年半前,感冒様症状とともに発熱し,胆管炎として2か月間入院加療を受けた。その後も右季肋部痛が持続している。血清生化学所見:総ビリルビン0.6mg/dL,AST 120U/L(基準40以下),ALT 158U/L(基準35以下),LDH 359U/L(基準176~353),アルカリホスファターゼ831U/L(基準260以下),γ-GTP 344U/L(基準8~50),Cu 82μg/mL(基準78~130)。ERCP写真を示す。
最も考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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