問題番号 : 89D15

61歳の男性。下痢と粘血便とを主訴として近医を受診した。止痢薬,抗菌薬の投与を受けたが症状が改善しないため紹介され来院した。腹部は膨隆しているが軟らかく,腫瘤は触知しない。体温37.6℃。赤血球336万,Hb 8.9g/dL,白血球11,800,血小板6万。血清生化学所見:総タンパク5.8g/dL,アルブミン3.0g/dL,尿素窒素25mg/dL,クレアチニン1.3mg/dL。赤沈6mm/1時間,CRP 12mg/dL。腹部エックス線単純写真(A)と直腸鏡写真(B)とを別に示す。
この患者の診断はどれか。

正解
d
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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