問題番号 : 89D13

3歳の女児。2週前に頸部から胸部にかけて淡紅色で斑状の発疹があるのに気づいた。微熱(37.6℃)があったが,元気なので放置していたところ発疹は2日ほどで消退した。今朝鼻出血があり止血しないため来院した。体幹と四肢とに皮下出血斑を認める。後頸部に径0.5cmほどのリンパ節を数個触知する。肝,脾は触れない。赤血球460万,Hb 12.8g/dL,Ht 38%,白血球9,000,血小板1.8万。CRP 0.04mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
原因として最も考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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