問題番号 : 88E48

1歳2か月の女児。出生歴,既往歴に特記すべきことはない。予防接種はこれまで何も受けていない。1歳で一人歩きをした。2週前から食欲が低下し,昨日から発熱と間欠的な全身性けいれんとが出現し,意識障害のために来院した。身長78cm,体重8.0kg。体温37.6℃。呼吸数40/分。脈拍110/分,整。赤血球489万,Hb 8.9g/dL,白血球14,500(桿状核好中球10%,分葉核好中球77%,リンパ球13%),血小板50万。赤沈45mm/1時間。脳脊髄液検査所見:細胞数452(単核球優位)/μL(基準5以下),タンパク140mg/dL,糖30mg/dL。胸部エックス線写真を示す。
原因と考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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