問題番号 : 88E45

4歳の女児。1か月前から37~39℃ の発熱が続き,近医で治療を受けたが解熱しなかった。咳や腹痛はみられなかった。8日前から両側足関節痛のため歩行が困難になった。5日前,四肢と胸部とにピンク色の皮疹が出現した。昨日から手指関節に疼痛と腫脹とがみられたため紹介され来院した。白血球24,000(桿状核好中球12%,分葉核好中球58%,好酸球1%,単球6%,リンパ球23%)。赤沈86mm/1時間,ASO 166単位(基準250以下),RAテスト陰性,CH50 30U/mL(基準30~40)。
診断はどれか。

正解
d
国試正答率
90%

選択肢考察
×a 川崎病
 結膜充血,イチゴ舌,口唇発赤とびらん

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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