問題番号 : 88E7
62歳の男性。激しい胸痛が出現し,30分たっても治まらないので救急車で来院した。到着時の心電図(A)を別に示す。救急処置後,冠動脈造影を行った。ニトログリセリン冠動脈内注入直後の冠動脈造影写真(B)を別に示す。直ちに薬剤の選択的冠動脈内注入による治療を開始し,その60分後の造影写真(C)を示す。冠動脈所見の改善に最も有効であったのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。