問題番号 : 88D29

38歳の男性。5か月前から多汗があり,やせ始めた。3か月前から手の震えと体動時の動悸とを訴えていたが,昨夜外出から帰宅した後に両下肢に力が入らず立ち上がれなくなり数時間持続した。精密検査を求めて来院した。皮膚の湿潤と前頸部のびまん性腫大とを認める。脈拍108/分,整。血圧162/62mmHg。四肢筋力は正常。血清生化学所見:総コレステロール76mg/dL,Na 142mEq/L,K 3.5mEq/L,Cl 102mEq/L。
この患者の脱力の誘因として考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
30%

Assessment
38歳の男性。5か月前から多汗,やせ,手指振戦,動悸など

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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