問題番号 : 88D24

60歳の男性。生来,健康であったが,最近疲れやすくなったので来院した。眼瞼結膜はやや貧血状であるが黄疸はない。胸部,腹部の身体的所見に異常はみられない。赤血球380万,Hb 7.7g/dL,Ht 26%,網赤血球20‰,白血球7,500,血小板30万。なお,2年前の人間ドックにおける血液検査には異常はなかった。
この患者で考えられるのはどれか。3つ選べ

正解
b, c, d
国試正答率
90%

Assessment
中年以降の男性貧血患者で,MCV 68 fLと小球性であ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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