問題番号 : 87D24

28歳の女性。数年前から紫斑の出没に気付いていたが,10日前から鼻出血と易疲労性とを訴えて来院した。発熱なし。四肢に紫斑を認めるが,リンパ節腫大や肝・脾腫を認めない。赤血球350万,Hb 7.0g/dL,Ht 25%,白血球8,200(好中性桿状核球6%,好中性分葉核球54%,好酸球3%,リンパ球32%,単球5%),血小板5万。血清生化学所見:総ビリルビン0.6mg/dL,AST 32U/L,ALT 30U/L,ALP 169U/L(基準280以下),鉄50μg/dL(基準80~160)。
この患者にみられるのはどれか。3つ選べ

正解
a, b, c
国試正答率
60%

Assessment
小球性貧血(MCV 71 fL)と血小板減少を認め,慢性

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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