本問は,87C19~20の連問の一部です。
64歳の女性。血性帯下を訴えて来院した。
現 病 歴:4回経産婦で閉経は51歳。3年前から年に3~4回の血性帯下を認めていたが,最近になり頻回となったので来院した。
既往歴・家族歴:特記すべきことはない。
現 症:身長157cm,体重52kg。体温36.2℃。脈拍59/分,整。血圧130/60mmHg。眼瞼結膜はやや貧血状。
内診・直腸診所見:子宮腟部に肉眼的異常はなく,外子宮口から少量の出血を認め,子宮は前傾前屈,鶏卵大。両側付属器は触知しない。直腸診にて両側子宮傍組織は軟。
検査所見:尿所見:タンパク(-),糖(-)。便潜血(-)。血液所見:赤血球339万,Hb 10.8g/dL,Ht 32%,白血球7,000,血小板28万。血清生化学所見:総タンパク6.7g/dL,尿素窒素10mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL。AST 15U/L,ALT 14U/L,LDH 320U/L(基準176~353)。腫瘍マーカー:CEA 4.0ng/mL(基準5以下),CA125 30U/mL(基準35以下),SCC 6.4ng/mL(基準1.5以下)。胸部および脊椎エックス線単純写真は異常なし。子宮内膜細胞診で異常細胞を認めない。子宮頸管内から採取した細胞診のPapanicolaou染色標本(A)と生検H-E染色標本(B)とを別に示す。
臨床進行期を決定するために必要な検査はどれか。3つ選べ。