問題番号 : 87C4

本問は,87C3~4の連問の一部です。

 2歳6か月の男児。けいれんを主訴として来院した。
発達歴・現病歴:3か月で物を目で追い,5か月で首がすわり,8か月で寝返りし,11か月で坐ることができるようになった。1歳3か月でつかまり立ち,1歳6か月でつたい歩きができるようになった。1歳6か月ころから片言を話すようになったが,まだ二語文は話せない。6か月前から,急に四肢を固くしたり,体から力が脱けて倒れるような発作が繰り返し起こるようになった。発作の持続は数分以内で,主に覚醒時にみられる。次第に回数を増し,最近では1日に数十回みられるようになった。
出 生 歴:妊娠中,特に異常はなく,在胎41週,骨盤位分娩で出生した。出生体重3,250g。Apgarスコアは3点(1分),5点(5分)であった。生後3日,血清ビリルビンが17mg/dLとなり,光線療法を24時間受けた。
家 族 歴:父35歳,母29歳。5歳の姉があるが健康。他に特記すべきことはない。
現  症:身長82.5cm,体重11.0kg,頭囲46.0cm,胸囲47.0cm。顔貌正常。皮膚,頭頸部,胸腹部に異常所見はない。四肢の筋緊張は亢進しており,痙縮を認める。両側深部腱反射は亢進しており,Babinski徴候は陽性である。
検査所見:脳波を示す。
この患児のけいれんについて診断はどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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