問題番号 : 86D34
24歳の女性。2時間前に大量の睡眠薬を服用し,意識レベルが著しく低下した状態で来院した。この患者に対して気管内挿管を行った後,胃洗浄を開始した。まず,半坐位にし,局所麻酔薬を塗布した鼻胃管(nasogastric tube)を静かに口腔から挿入し,胃内に入ったことを確認した後,洗浄用漏斗に接続し,微温湯で洗浄を行った。洗浄液は1回100mLを用い,サイフォン原理により排液がきれいになるまで繰り返した。上記の胃洗浄の手技について正しいのはどれか。2つ選べ。
診断:睡眠薬中毒選択肢考察:○a 洗浄液
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。