問題番号 : 85E33
7歳の男児。腹痛と皮疹とを主訴として来院した。皮疹は下肢を中心とし,圧迫により紫色斑を残す。肝と脾とを触れない。赤血球415万,Hb 12.2g/dL,白血球8,300(好中性桿状核球6%,好中性分葉核球35%,好酸球4%,単球5%,リンパ球50%),血小板26.5万。赤沈20mm/1時間,ASO 500U/mL(正常166以下),CRP(-)。腹部エックス線単純写真に異常を認めない。両下肢の写真を別に示す。この疾患にみられるのはどれか。2つ選べ。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。