問題番号 : 85E17

48歳の女性。2か月前から腹痛と腹部膨満感とが出現し,背痛を伴ってきたので来院した。腹部超音波検査で両側の卵巣に腫瘤像を認めた。赤血球306万,Hb 11.0g/dL,白血球4,700,血小板3.2万。血清生化学所見:AST 33単位,ALT 19単位,LDH 521単位(基準370以下),プロトロンビン時間18秒(基準10~14),血漿フィブリノゲン100mg/dL(基準170~410)。赤沈3mm/1時間。胃内視鏡写真(A)と胃エックス線造影写真(B)とを別に示す。
この患者について考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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