問題番号 : 85D43

48歳の男性。右腸骨動静脈損傷を伴う外傷を受けて緊急入院した。入院時身体所見:意識清明。脈拍120/分,整。血圧76/52mmHg。直ちに緊急止血術を行い,総量3,500mLの輸血を行った。術後48時間目の身体所見:意識清明。脈拍92/分,整。血圧108/78mmHg。中心静脈圧16cmH2O。12時間前から尿量が減少し,最近3時間では10~15mL/時である。赤血球396万,Hb 14.2g/dL。血清生化学所見:Na 138mEq/L,K 5.3mEq/L,尿素窒素44mg/dL,血清クレアチニン3.9mg/dL。
適切な治療はどれか。2つ選べ

正解
b, d
国試正答率
90%

Assessment
右腸骨動脈損傷による出血でショックとなり入院,緊急手術が

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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