問題番号 : 85D6

北洋漁場へ向かっている漁船から,目があかない,物がだぶって見える,ろれつが回らない,物が飲み込めないなどを訴える乗組員が続出していると無線で連絡があった。これらの症候は約3時間前から出現し,次第に重症化しているという。発熱は軽度で,嘔吐や下痢もほとんどみられないが,強い口渇を訴えている。この船は半日前に北日本の母港で,焼酎,刺身,焼き魚,いずし,酢の物などで出漁祝いをしたとのことである。
最も考えられる原因はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
眼瞼下垂(目があかない),複視(物がだぶって見える),構

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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