問題番号 : 84E44

21歳の男性。東南アジアを3週間旅行し,帰国後3日目に,悪寒を伴い37.5℃ に発熱した。セフェム系抗菌薬を処方されたが,体温はその後,階段状に上昇し,さらに4日後には39.8℃ になったので来院した。圧迫すると退色する直径3~5mmのピンク色の皮疹を胸腹部に認める。左肋骨弓下に脾を1cm触知する。
この患者に適合する所見はどれか。

正解
e
国試正答率
30%

Assessment
渡航歴があり,帰国後悪寒を伴う発熱が出現しており,菌血症

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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