問題番号 : 84E35

58歳の男性。3年前軽度のタンパク尿を指摘されたが放置。1か月前から尿タンパクの増加,浮腫および赤沈亢進が認められ入院した。血圧134/84mmHg。脈拍72/分,整。腹部で右肋骨弓下に肝を2cm触知する。尿所見:タンパク5.4g/日,Bence Jonesタンパク陽性。沈渣に赤血球1~5/1視野,白血球1~5/1視野を認める。血清生化学所見:総タンパク6.8g/dL,尿素窒素10mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL。腎機能検査:クレアチニンクリアランス84mL/分(正常70~130),パラアミノ馬尿酸クリアランス513mL/分(正常400~650)。腎生検の光顕Congo-red染色標本を別に示す。
この患者で必要な検査はどれか。3つ選べ

正解
a, d, e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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