問題番号 : 84E14

36歳の男性。数年前から胃潰瘍の既往があり,最近も時々上腹部痛を訴えていたが,昨夜より突然に大量の吐血,下血があり,約6時間後に緊急入院した。入院時,顔面蒼白で冷汗を伴い,意識は明瞭であるが脱力感が非常に強い。血圧は聴診法では測定しにくく,触診で68mmHg。なお,既往には心疾患はなく,昨日も夕方までは通常に勤務していた。
この患者の入院直後の所見として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
90%

Assessment
大量の吐血・下血後に,顔面蒼白,冷汗を伴う著しい血圧の低

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る