本問は,84C1~3の連問の一部です。
生後6日の新生児。外陰部の異常を主訴として受診した。
現 病 歴:出生直後から外陰部の異常,全身の色素沈着を認めた。元気がなく,泣き声も弱い。哺乳は1日6回。排便は1日4回。
出 生 歴:在胎40週,出生体重3,000g,身長50cm。Apgarスコア9点。
現 症:体重2,900g。体温35.8℃。脈拍78/分,不整。血圧60/40mmHg。全身皮膚の色素沈着が著明。眼球結膜はわずかに黄染。出血斑,チアノーゼはない。大泉門は3×3cm,やや陥凹。心雑音は聴取されない。呼吸音は清,ラ音は聴取されない。腹部は平坦で,臍ヘルニアはない。肝は右肋骨弓下1cm柔らかく触れる。外陰部は女性型であるが陰核の肥大が認められる。
検査所見:尿所見:タンパク(-),糖(-)。血清生化学所見:血糖40mg/dL,Na 129mEq/L,Cl 90mEq/L,K 6.5mEq/L,17—OHプロゲステロン1,880ng/dL(基準10~60),プロゲステロン600ng/dL(基準18~42),テストステロン550ng/dL(基準7~17)。コルチゾール4.0μg/dL(基準6~15),ACTH 240pg/mL(基準25~100)。尿生化学所見:17—KS 2.1mg/日(基準0.2~1.2),17—KGS 1.2mg/日(基準5~10),17—OHCS 0.02mg/日(基準4~9)。染色体:46,XX。
患児が思春期になって問題になるのはどれか。2つ選べ。