問題番号 : 83E22
50歳の男性。34歳のとき,健康診断で心電図の異常を指摘されたが放置していた。5年前から,労作時に2~3分持続する胸痛と心悸亢進とをきたすようになり,狭心症の診断で治療を受けているが,症状の改善はみられない。胸痛に対してニトログリセリンを処方されているが,その効果は明らかでない。母方の伯母が一人突然死している。胸骨左縁第3肋間に3/6度の収縮期駆出性雑音を聴取する。心エコー図を示す。本症の収縮期雑音が減弱するのはどの場合か。2つ選べ。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。