問題番号 : 83D16

58歳の男性。半年前から悪心と食欲減退とがあり,体重は60kgから48kgに減少した。3か月前,5分ほどの意識消失発作があったが,けいれん・麻痺は伴わなかった。今朝,同様の発作があり入院した。入院時,意識は軽度に混濁していた。皮膚・粘膜に色素沈着を認めない。体温36.7℃,脈拍60/分,呼吸18/分,血圧98/64mmHg。血清生化学所見:血清Na 116mEq/L,血清コルチゾール1.8μg/dL(基準8~18)。
診断に重要な検査はどれか。3つ選べ

正解
a, b, e
国試正答率
60%

Assessment
・58歳の男性
・主訴:半年前からの悪心,食欲低下,体重

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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