問題番号 : 82E28

36歳の2回経産婦。妊娠経過は順調。妊娠42週,Bishop score 7点で,オキシトシンの持続静脈内投与による陣痛誘発を開始した。陣痛開始後3時間で自然破水。子宮口8cm開大。児心音は整。破水直後から気分不快と胸内苦悶とを訴え,同時に口唇チアノーゼと脈拍微弱とが出現,10分後には意識不明となった。
まず行うべき処置はどれか。2つ選べ

正解
a, d
国試正答率
90%

Assessment
陣痛誘発によって分娩が順調に経過している途中に,破水直後

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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