問題番号 : 82D39

40歳の男性。15歳のとき,肺結核で1年間,入院治療を受けた。3か月前から全身倦怠感が強く,立ちくらみがしばしば起こり,2日前から悪心と嘔吐とがあり入院した。体重は1年間で60kgから50kgに減少した。歯肉,外陰部および肘部に色素沈着著明。血圧80/40mmHg。
この患者の検査所見で適切なのはどれか。2つ選べ

正解
b, d
国試正答率
60%

Assessment
・40歳の男性
・15歳時に結核による入院治療歴あり

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る