問題番号 : 82D36

58歳の女性。7年前から関節リウマチの治療を受けていたが,2か月前から38℃ の発熱が持続するようになった。1か月前から右眼の上強膜炎と右胸膜炎とを併発した。また,同じ頃から両上・下肢遠位部に知覚低下と運動障害とをきたした。白血球15,000(好中性桿状核球10%,好中性分葉核球73%,単球5%,リンパ球12%),血小板60万。血清リウマトイド因子陽性。血清免疫複合体陽性。尿所見:タンパク(+),沈渣に赤血球と白血球とをそれぞれ5/1視野を認める。
この患者の治療薬として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
90%

Assessment
7年前から関節リウマチ〈RA〉で治療中の患者に発熱が持続

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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