問題番号 : 82D8

37歳の男性。6か月前から時々,左季肋部痛を認め,次第に増強し,1週前から背部痛が持続し,腹部に腫瘤を認めるようになったので入院した。白血球9,600,CRP 4+。血清生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dL,AST 25U/L,ALT 7U/L,アミラーゼ714U/L(基準80~150)。尿所見:タンパク(-),アミラーゼ3,948U/L(基準650以下)。腹部エックス線CT造影スキャン像を示す。
この疾患で適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
90%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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